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開設:2009年7月10日(金)                                                                                           ※絵の無断転載は禁止しております※
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女王竜と幼竜の眠りを妨げないよう、ブラウン達は洞窟を出る事にした。
「今日は色々と有難うございました」
フレアはペコリとお辞儀をして言った。

竜人の国“バハメト”には特に用は無かったので、ブラウン達は国を去る事にした。
あのキラキラと光る扉の前に到着した際、ブラウンはフレアに
砂漠に咲いた大きな花について聞いてみた。

「…それなら…もうお会いしたハズですが…?」

へ?と目を真ん丸くして驚くブラウンとリラにフレアは説明してあげた。
「我々の国では、女王竜の卵が孵った事を“大きな花が咲いた”と言うのです。
 先程お会いした幼竜がその“花”なのです」

幼竜には花びらのようなエリマキがある。
そうか、言われてみれば大きな花だな、とブラウンは思った。



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サバクリクサメは女王竜の好物。
その女王竜が産んだ卵が先日孵り、その幼竜もこのサバクリクサメが好きとの事。
それで竜人達は毎日狩って、国に運んでいるのかとブラウンは納得した。

フレアを先頭に奥へ奥へ進むと、キラキラと輝く真っ青な洞窟に到着した。
「この中に女王竜とその幼竜がいるんです。失礼のないように…」
ブラウンとリラは気を引き締めて中へ入った。

洞窟の中には大きな赤いドラゴンが眠っていた。
これが女王竜なのだが、殆ど眠っていて滅多に起きる事は無いらしい。

その側をちょこちょこと歩き回る幼竜がフレア達に気づき、
鼻をクンクンさせながらこちらに近づいてきた。
幼竜の首には花びらのようなエリマキがあり、これは大人になると一枚ずつ剥がれ落ちるようだ。

フレアが巨大トカゲに巻きつけたロープを解くと、
幼竜はパクッと噛り付き、そのまま一気に丸呑みした。
満足そうな顔をして舌なめずりをした幼竜は背伸びをした後、
女王竜の側で丸くなって眠ってしまった。



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絵を追加とバナーを変更しました。

[2016/4/9]
宇多田ヒカル復活でテンション上がり、
頭の中で何度も繰り返し流れる素晴らしい新曲!
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