第十話「戻ってきた卵」

大蛇は警戒しつつ、卵をそっと口に銜えて自分の巣に帰っていった。
危険から開放されて座り込んだロンにマリーが近づき、訊ねてみた。
「どうして大蛇の卵なんかを…？」

ロンは疲れた顔でこう答えた。
「あんたに偽物の“魔法の卵”を渡そうと思って盗んだんだ。
　まさかこんな事になるなんてね…」

マリーは呆れてこう言った。
「偽物なんて簡単に見抜く事が出来るわ。小魔法使いを甘く見ないで」
マリーは本物の“魔法の卵”が何処にあるのかを聞き、その場所へ向かった。

砂浜に作られた山の中に隠してあるらしく、
探してみた所、“魔法の卵”を見つけた。
やっと自分の手元に戻ってきた！これでやっと雪山を登れる。

マリーはバッグに“魔法の卵”を入れ、フィッシュに乗り、
雪山に居るスノードラゴンの元へ…



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