第九話「威嚇の相手」

この大蛇は煙が苦手で、マリーは煙を出す魔法を放った。
しかし、効果はイマイチ。
怯むものの怒りが収まらないと言う感じだ。

マリーが次はどの魔法を使おうかと考えていると、
大蛇はロンの方を向き、威嚇をした。
もしやロンが何かをしたのか？

そう言えば今の時期は繁殖期だ。
マリーはロンが何かを抱えていたのを思い出し、ロンの懐をよーく見てみた。
それは紛れも無く“大蛇の卵”だった。

何故そんなものを盗んだのかは不明だが、マリーはロンに
「卵を地面に置いて離れて欲しい」と頼んだ。

ロンは言われた通り、地面にそっと卵を置き、
一目散に逃げて木に身を隠した。


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