第三話「卵の行方」

木陰で休息していた彼らに追いつくと、
「珍しい卵だね。いくらになるかな？」
と、リスの獣人は“魔法の卵”を見ながら言った。

どうやら卵を換金しようとしているようだ。
マリーはフィッシュから降り、泥棒リスに声を掛けた。
「それは大事な卵なの。お願いだから返して」

泥棒リスは満面の笑みを浮かべ、“あっかんベー”をした後、
相棒のドラゴンに飛び乗り、大空へ飛んで行ってしまった。


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