第七話「怪我をしたドラゴン」

雪山のふもとに到着した。
人気の無い静かな場所だ。
あのロンと言う泥棒リスは本当にここに来ているのだろうか？
不安が過ぎる。

一休みしようとフィッシュから降り、近くに転がっていた大木に腰掛けた。
ふと、耳を澄ますと何かが聞こえた。
何かが…苦しくて唸るような声。
フィッシュがその声の主を見つけたらしく、ついて行ってみた。

そこにはあのロンが乗っていたドラゴンがいた。
後ろ足には何かに噛まれたのか、大きな傷がある。
マリーはすぐに治療の魔法を唱え、傷を治した。

それにしても、怪我をした相棒を放っておくなんて…
マリーが少し頭に来ていたその時。
遠くで助けを呼ぶ声が聞こえた。



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第六話「海へ」

森を抜けると海が見えてきた。
この海を越えた先に雪山がある。

しかしマリーが持っていた“魔法の卵”は奪われたままだ。
そこで、近くを飛んでいる鳥達に声を掛けてみた。
「熊の姿をしたドラゴンを見なかった？」
鳥達は雪山の方へ飛び、しばらくすると戻ってきた。
「雪山へ？卵を換金するんじゃなかったのかな…」
マリーは不思議に思いつつ、雪山を目指す事にした。

鳥達にお礼の木の実を与え、フィッシュに指示を出して海に入った。
フィッシュの足には立派な水かきがあるので泳ぎが速い。
あっと言う間に雪山が見えてきた



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